【ファスティング・断食】ファスティングで体が若返る!「細胞の浄化」の仕組み。オートファジーについて。

こんにちは。アーユルヴェーダセラピストの小山さおりです。
今日はファスティングの醍醐味でもあるオートファジーについて!
この仕組みを知ると、ファスティングをするのが楽しくなります。
まず、オートファジーを簡単に説明すると、
細胞内の古くなったタンパク質やゴミなどを集めて分解し、分解してできたアミノ酸を新たなタンパク質合成に使うリサイクルシステムのこと。
人間が数日間何も食べなくても、生命を維持するために備わった人間の仕組みです。
このオートファジーが適切に働くと、「細胞の若さ=人の若々しさ」を保つことができます。

ということで、今日は若さの秘密である「オートファジー」についてシェアしていきますね。
オートファジーとは?
オートファジーの「オート」は「自己」で、ファジーは「食べる」(どちらもギリシャ語)という意味。
オートファジーは大隅良典・東京工業大栄誉教授が発見し、2016年にノーベル賞を受賞しました。
オートファジーはリサイクル機能と前述しましたが、何をリサイクルするのかというと、人間の大切な構成要素であるタンパク質です。
人間の体の構成要素は約60%といわれる水分を除くと次に多いのがタンパク質。
人間にとってタンパク質はとても重要な物質です。
そのタンパク質。
わたしたちの体では常に壊れたり、合成されたり、代謝をしています。
(お肌の新陳代謝がわかりやすいですね)
1日に壊れていくタンパク質量はどれくらいかというと、大体200g。といわれています。
しかし、わたしたちが食事で摂るタンパク質量の目安は大体、体重1㎏当たり1.0~1.5g。
50㎏の方の場合は50g~75g。
人間が1日に必要なタンパク質量としては大体200gなので、その足りない分(150〜125g)はどうしているのかというと、体の中でリサイクルをしています。
このリサイクルの仕組みのひとつがオートファジーです。
古くなったタンパク質や、もともと使えないような不良品タンパク質やミトコンドリアを大掃除し、元々のアミノ酸まで分解、分解後は新たな部品の材料として再利用(リサイクル)されます。
廃棄されたペットボトルが、リサイクルされて甦り、また新しくペットボトル容器として活用される。そんなイメージ。
それが人間の細胞の中で起こっています。
新しく蘇るので、オートファジーが「若返り」と言われてる所以がここにあります。
若々しい健康的な体を保つためには、卵やお肉、魚などの摂取するタンパク質ももちろん大事ですか、細胞で行われているリサイクル効率を上げることも必要です。

オートファジーはいつ活発になるのか
オートファジーは常に働いていますが、特に活発になるのは断食時、空腹のときです。
断食で細胞が外から栄養が入ってこない飢餓状態になると、細胞自ら一部を分解し栄養に変えていきます。
現代はコンビニやスーパーなど、食べ物が溢れていて、飽食の時代ともいわれていますが、
人類の歴史を振り返ると、お腹いっぱいに食べられる方が珍しく、人類は飢餓との戦い。
その中で生き延びていくためには、数日間外から栄養を摂らなくても、生き延びていく仕組みが必要でした。
その飢餓の中でも生き延びていく仕組みのひとつが、この自ら分解して栄養を作り出していくオートファジーです。
オートファジーは生存のためにもともと備わっている人間の素晴らしい力なんです。
しかし、飽食の時代といわれている現代は、この人間が本来もっている素晴らしい力(細胞の自浄作用)が発揮できず、さまざまな体調不良に繋がっているといわれています。
まとめ
いかがでしょう?
人間にはもともと「オートファジー」という素晴らしい力がもともと備わっているんです。
ただ、現代は、美味しいものに溢れていて、「食べ過ぎ」の傾向。その素晴らしい力が発揮されにくい状況です。
そんな現代だからこそ、定期的なセルフメンテナンスで「ファスティング・断食」がとても有効なんです。
わたしたちの「若々しさ」の秘密は「空腹」にある!
細胞が自分を食べる オートファジーの謎 (PHPサイエンス・ワールド新書)
こちらの本も大変参考になります。
Amazon Kindle Unlimited(月額980円)だとkindle(電子書籍)で0円で読めちゃうのでおすすすめ!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
またお会いしましょ~!