【書籍:インドの生命科学アーユルヴェーダ】いのちを支える九つの法則 インドの古典に学ぶ生き方の知恵①

今日は「インドの生命医学 アーユルヴェーア」の第二章274ページ。
「インドの古典に学ぶ生き方の知恵、いのちを支える九つの法則」について。
わたしたちの生き方のヒントになると思い、自分に落とし込みたいなと感じたのでアウトプットします。
インドの生命科学アーユルヴェーダ 著者:上馬場和夫・西川眞知子
Contents
いのちを支える九つの法則 インドの古典に学ぶ生き方の知恵
これから述べられる法則は、古代インドから伝わる『ウリハッドアーラーニャキャ・ウパニシャッド』や、古代インドの行動哲学書である『バガヴァッド・ギーター』に述べられている内容を、米国でアーユルヴェーダを精力的に普及されているディーパック・チョプラ氏が、七つの法則として具体的な名称を付けてまとめたものです。
そこに、彼の説はできるだけ忠実に引用し、さらに日本人向けに著者が修正、さらに二つの法則を加えたものになります。
第一の法則 与える法則
生き方の知恵として、最初の法則が「与える法則」
本の中では下記のように書かれています。
この法則は、実は、宇宙の万物に当てはまるものです。なぜなら、宇宙の万物はダイナミックに交換しあっているからです。
ある意味では、生命とはすべての要素や力が、調和的に相互作用している状態のことです。生命における相互作用は、このギブ・アンド・テイクの法則に従ってい動いているのです。
そのような生命の相互作用において、生命体同士あるいは生命と環境や社会とのダイナミックな循環を止めることは血液の流れを止めるようなものです。血液の流れが止められると、人間は死んでしまいます。生命が生きていくためには、必ず与えて、そして必ず受け取らなければならないのです。ですから循環させる必要があるのです。
私たちは既に、たくさんの「与える」・「受け取る」の中で生きているということですね。
果たして自分は与えることはできているのだろうか。と思うこともあるかもしれませんが、気遣いや笑顔、褒めること、など形のないものも与えることになります。
毎日、何気なくやっている家事をすることや、家族の食事をつくることだって「与える」ことになる。
あなたは気付かないうちにたくさんのことを周りの方々に与えているんです。
また、この法則を実践するうえで大切なこととして、「与えるという行為そのものに喜びを感じること」ということが書かれてあります。
きれいごとじゃないか?と思う部分もあると思います。しかし、私たちの本質は本来は豊かで富んでいて、足らないものはなにもない状態なんです。
第二の純粋潜在力の法則で書いてはいますが、わたしたちの本質(アートマン)は無限の可能性の場。そしてそのアートマンは歓喜鞘(アーナンダマヤ・コーシャ)という豊富で豊かなるもので包まれています。
既に充分に与えられているのだから、わたしたちは「与える」というより、「お返し」という方が自然。
このように「感謝」の気持ちが与える法則の本質となります。
与える法則の応用法・まとめ
本の中で書かれてある、応用法を簡単にいくつか参考にピックアップします。
- どこに行くときにもだれに会うときも与えることを思い、いつでも贈り物をもっていきましょう。贈り物は褒め言葉でも花でも祈りでもよい。
- 今日一日、いただける贈り物はすべて喜んで受け取ります。自然からの贈り物も。
- ほかの人からの贈り物も素直にいただきます。日本人は受け取ることに遠慮しがちですが、与えると同時に受け取ることも、一種の与えになります。
第二の法則 純粋潜在力の法則
インドの考え方では、下記のようにわたしたち人体は「層」になっていると考えられています。
画像はこちらのサイトよりお借りしています。5つのコーシャを理解し、自分のより深い内面へと意識を向ける
一番外側から
- アンナマヤ・コーシャ(食物鞘)
- プラーナマヤ・コーシャ(生気鞘)
- マノマヤ・コーシャ(意志鞘)
- ヴィジュナーマヤ・コーシャ(理知鞘)
- アーナンダマヤ・コーシャ(歓喜鞘)
- 朝と夜の20分~30分の瞑想で「ただある」という状態、純粋な静寂、純粋潜在力の場と触れてみましょう。
- 物事の良い・悪いの判断や評価をしないようにしましょう。ジャッジはただの出来事にあなたが意味付けをしているだけです。
- 自然に触れましょう。自然の中で時を過ごすことによって、人間は自然の一部、生かされているという、すべての命あるものとの一体感を体験することになります。
- 直観を大事にすること
と五層から成っています。
こちらではそれぞれの鞘の詳しい説明は省きますが、この層の一番奥は、純粋な静寂、無限で束縛の無い状態、純粋な喜び、完全なるバランス、至福で満たされており、それが本来の自己、真我(アートマン)といわれています。
そのアートマンは、すべての可能性、無限の可能性・創造性をもっています。
私たちはこのような無限の力を秘めていて、自分の本質であるアートマンを体験すればするほど、純粋潜在力を利用することができるのです。
その純粋潜在力を利用するためには、意識を内に向けることが大切です。
純粋潜在力の法則の応用法
上記は本で述べられていることですが、上記に加え下記も大事だなと思っています。
私たち人間のレベルでは思いつかないひらめきなども、アートマン(新我)のレベルではもう既に知っています。
いろんなサインを送っているはずです。
私たちはそれらをキャッチして、実現させていくことが大事だなと思っています。
ひとまずまずはここまで
9つあるうちの2つのわたしたちの「いのち」を支える法則、生き方の知恵をシェアしました。
「与える」ということと、意識を内に向けて、「純粋潜在力を感じていく・思い出していく」ということ。
残りも後ほどシェアしますね。

またお会いしましょーーー!